価格の透明性について
ETHICAL CLUBでは、基本的にプロダクトの製造に関わる費用を可能な限り公開しています。
購入を検討する上で、一つの判断基準として、原価という要素があってもいいと思っているからです。
実際、お客様の中には、一着の服が出来るまでにいくら掛かるかが分かるところに価値を感じて購入した、という方もいらっしゃいます。
とはいえ、私個人として、「ブランドは原価を公開した方が良い」とは考えていません。むしろ、安く仕入れ、価値をつけて、高く売る、商売の鉄則を実践できているブランドは素直に凄いと思います。
モノが溢れる時代に、独自の高付加価値をつけることはとても難しいことで、高い販売価格でも売れるということはその企業の地道な努力の賜物です。
ですから、原価を公開しているブランドが正義、原価率の低いブランドはボッタクリという訳ではなく、あくまでそれぞれのブランドのフィロソフィーに基づいて公開有無の選択を行えば良いと思っています。
我々は、エシカルなプロダクトを求める層にとって、より安心できるブランドであるための一つの要素として、国内外のD2Cブランドのいくつかが先行して行なってきたように、プロダクトの原価を公開しています。
今後、協業する企業様の戦略やメーカー様のご意向によっては、原価を公開しないプロダクトの発売もあるかもしれません。
ただ、それは、後ろめたいことがあるという消極的な理由による選択では無く、関わる人それぞれの哲学・信念による選択です。
ETHICAL CLUBは、原価公開の有無自体よりも、お客様により誠実であることの方が、ブランドにとって大事なことであり、この価値観を守り続けていきたいと考えます。